品質保証


基本的な考え方

品質方針として、「保土谷化学グループは、取引先指向の品質第一に徹する」を掲げており、「製品、商品および委託製品」を通してお客様・お取引先様の要望に応え、もって社会に対する貢献と社業の発展に資することを目的としております。

品質保証の取り組み

保土谷化学グループは、事実を把握し、事実から判断し、事実に基づいた行動にこだわることで、品質重視の思想を徹底し、お客様の信頼と満足に応える高機能、高付加価値の製品・サービスを提供します。
お客様の品質に対する満足を保証するため、保土谷化学グループで取り扱う製品等について、企画、研究開発、生産、販売までの全ての段階で関連する品質保証活動を目的別に4つの体系に区分しております。レベルアップを目指した年度計画の作成、RC・QM分科会での実績の報告・討議といった各体系に応じた必要な審査・監査・マネジメントシステムを通じて品質保証活動に取り組んでおります。この結果、2022年度も品質トラブルゼロを達成しました。
また、毎年11月の品質月間において、保土谷化学グループの全体行事として「全社QC発表会」を開催しております。QCサークル活動を通じて、製品・サービス・仕事などの質の管理・改善を継続し、サークル活動の成果を「全社 QC発表会」で報告し、質疑応答を行うことで、自己啓発・相互啓発・職場の活性化につなげております。

●4つの品質保証活動体系
  1. ①製品の企画から安定生産までの品質保証活動体系
  2. ②製品の定常生産業務における品質保証活動体系
  3. ③商品・委託製品に関する品質保証活動体系
  4. ④品質保証活動の見直しに関する活動体系
品質の日

保土谷化学グループは、品質管理のいっそうの向上を図るため、2020年より、従来から品質強化月間としている11月のうち、原則第3金曜日を「品質の日」としております。
もともと保土谷化学は、「品質こそが信頼の源泉」を肝に銘じており、2018年10月に品質管理の機能向上を図るため、その役割および責任を明確にする観点から、「環境・安全・品質保証部」を「品質保証部」と「環境安全部」に組織再編しております。
こうした取り組みの一環として、新たに「品質の日」を設け、保土谷化学グループの全役員・従業員が一堂に会し、「品質の誓い」を読みあげることとしております。これにより、品質向上意識を喚起し、お客様の満足を満たしてまいります。


品質マネジメントシステム(ISO9001)

企業活動における品質に関する体制については、国際規格への適応が当然のことと認識される時代になってきております。
保土谷化学は事業所単位の取り組みにより、品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001の認証を全事業所で取得してきました。2010年には事業所毎に分散独立していたマネジメントシステムを統合し、さらに認証範囲を国内の関係会社・協力会社まで拡大した保土谷化学グループとしての統合認証の取得を達成しました。またグループ会社の韓国SFC CO., LTD.も韓国の認証機関によるISOを取得しております。
2017年には、品質マネジメントシステム2015年版へ移行し、2019年の保土谷化学グループ統合認証更新時に認証範囲を拡大し、国外の研究拠点であるHODOGAYA CHEMICAL KOREA CO., LTDもISO認証を取得しました。2022年に認証証の有効期限満了に伴い更新審査を受け、2025年10月まで有効になっております。
従前以上に強化された品質マネジメント体制の下、品質向上活動に保土谷化学グループ一丸となって取り組んでおります。

ISO9001:2015年版 品質マネジメントシステム
認証機関
登録番号
適合規格

取得年月日
日本化学キューエイ
JCQA-0184
JIS Q 9001:2015
ISO 9001:2015
1996.12.25

Voice

南陽工場

吉野 舞歌

私が守る!!「保土谷ブランド」

品質検査の仕事は、定められた試験方法に基づく原料や製品の検査、試験成績表の発行、検査機器の保守管理や記録の保管など多岐にわたります。
その中でも入社8年目の私が特に心掛けているのは、保土谷化学の製品を安心して購入していただけるよう、常にお客様の立場に立った製品検査を行うことです。些細な相違点や検査値の変化に早く気づけるよう普段から製品の状態や検査値を注意深く確認しています。また、検査機器の保守点検や取り扱い方などで生じた疑問点は、自分で調べたり経験豊富な先輩方に相談したりすることで必ず解決するようにしています。
今後も保土谷ブランドの品質を守るため、最後の砦として責任を持って自身の役割を果たしていきたいと思っています。


品質保証部

小池 真琴

「真の保土谷ブランド」を目指して

品質保証部は、保土谷化学グループとして品質管理・保証体制を強化し、「お客様目線での品質」にこだわり、「真の保土谷ブランド」の確立を目標としています。常に工場・事業部と綿密な連携をとり、未然防止に主眼を置いた活動強化により、「品質クレームの撲滅」に努めていきたいと思います。会社では毎年「品質の日」として品質コンプライアンス意識を維持・向上する日を設けています。社員一丸となり、保土谷化学グループの品質維持への決意を示す活動を行っており、今後もさらに「真の保土谷ブランド」の確立に向け、邁進していきたいと思います。


横浜工場

田口 大介

保土谷化学の製品は・・・

「保土谷化学の製品は品質が良いね」という言葉には2つの意味があります。
1つ目は文字通り、その製品の品質の良さを表しており、2つ目は保土谷化学ブランドへの信頼です。工場はお客様と約束した品質の製品を日々安全に生産し、お客様との信頼関係を築き、守っております。
私は染料の開発と品質検査業務を行っております。
近年ではスペックだけでなく、より安全性の高い染料を求める声も多く、開発部ではより安全性の高い物質を用いた製品開発にも取り組んでおります。
今後も、お客様を満足させられる品質・安全性の新製品を開発し、検査業務で製品の品質を確認することで、「保土谷化学の製品は品質が良いね」と言われるような信頼関係を築き、守っていきたいと思います。


経理部

佐々木 海帆

改善への第一歩

活動当初は、はたして自分にQCリーダーが務まるだろうかと不安でいっぱいでした。限られた時間の中で日常業務と並行しつつ活動を進めることは簡単ではありません。ですが、手探り状態からスタートした活動も、会合の回数を重ね、意見を出し合い、QCサークルメンバーの考えに触れることで、いままで見えなかった問題解決への糸口が見えてきました。また、問題の本質が見えるにつれてやるべきことが明確化され、問題を解決していく楽しさを感じることができただけでなく、全社QC発表会で成果報告し、金賞を受賞することができました。地道ではありますが、メンバーと協力して、一つ一つの問題解決を積み重ねていくことが、職場・会社全体の改善につながっていけば良いなと思います。


南陽工場
品質保証室長

松本 明美

工場の品質保証

工場の役割は、品質の良い製品を生産し、「決められた品質」であるかどうかを確かめて提供することで、お客様の信頼と満足にお応えすることです。
品質保証室の主な仕事は、入荷原料と出荷製品の品質チェックです。また、日々の出荷の際、製品に添付する試験成績表の記載事項のチェックもします。何回行っても緊張しますが、誤った品質の製品を出荷しないために初心を忘れることなく継続していきたいと思っています。
品質保証に関連する教育は、年間を通じて実施しており、誰がやっても同じ結果が出るように、人の動作・機械操作の手順を、現状において最善のものとして定めた「作業標準書」の重要性について注力していきたいと考えています。