保土谷化学グループは、「PURPOSE(経営理念)」「VISION(目指す企業像)」に従い、中長期的に持続可能な地球・社会の実現に向けた責任を果たすため、「経済利益の追求と社会課題の解決を両立させ、全てのステークホルダーに価値を提供する」ことを基本とし、サステナビリティ活動を積極的に推進しております。
保土谷化学グループは、事業領域における社会課題解決と経済的合理性の両立を追求、身の丈に合ったサステナビリティ経営をサステナブルに進めることを通じて、中長期的な企業価値向上と持続的な成長の実現を企図しております。
サステナビリティを巡る課題について、包括的な方針として「サステナビリティの方針」を策定し、各課題に対する基本的な考え方と関連方針等を記載しております。
「地球環境保護・改善への取り組み」については、1997年6月にレスポンシブル・ケア(RC)実施宣言を行うとともに、「RC基本理念」「RC基本方針」を制定して、化学企業として積極的・継続的に取り組んでおります。同時に、「自然災害等のリスク管理」「公正・適正なサプライチェーンの構築」「働きがいが実感できる人材マネジメント」「人権の尊重」といった課題についても、制定済の「企業行動指針」「コンプライアンス行動方針」「調達方針」「人材マネジメントの方針」「危機管理規程」等により、着意を持って取り組んでおります。
サステナビリティに取組む組織として、「サステナビリティ」を「CSR」、「ESG」、「SDGs」を包括した上位概念と捉え、「サステナビリティ推進委員会」を設置しております。「サステナビリティ推進委員会」には、RC実施宣言時に委員会として組織し現在は分科会となっている、環境・安全・品質保証について討議する「RC・QM分科会」に加え、具体的な課題対応のため「地球環境分科会」「TCFD分科会」を設置しております。
サステナビリティ推進委員会は、2024年度5回開催しました。討議内容は、定期的に取締役会及び経営会議に付議・報告し、承認を得ております。
中期経営計画「SPEED 25/30」の非財務目標として掲げた「エネルギー原単位の削減」と「CO2(二酸化炭素)排出量の削減」について、「地球環境分科会」にて検討しました。長期的視点で緩和と適応の両面から、二酸化炭素排出量の削減のロードマップを作成し、2025年度の数値目標を策定しました。これらはTCFDに基づく情報開示が求められていることから「TCFD分科会」でも議論を行いました。双方での討議内容を「サステナビリティ推進委員会」で集約し、取締役会・経営会議にて承認を得ております。
| 非財務目標 | 2022年度実績 | 2023年度実績 | 2024年度実績 | 2025年度経営目標 |
|---|---|---|---|---|
| CO2排出量 (CO2排出原単位) |
45,722t-CO2 (1.055t-CO2/売上高・百万円) |
35,649t-CO2 (0.805t-CO2/売上高・百万円) |
31,661t-CO2 (0.652t-CO2/売上高・百万円) |
43,400t-CO2 (0.868t-CO2/売上高・百万円) |
| エネルギー原単位 (売上高・百万円当たり) |
0.636kl | 0.495kl | 0.466kl | 0.606kl |
| 産業廃棄物発生量 | 3,477t | 2,523t | 3,076t | 前年度発生量以下 |
| ESG評価スコア (FTSE Russell評価) |
3.0 | 3.6 | 3.5 | 3.7 |
| エンゲージメントスコア | - | - | - | スコアの段階的向上 |
| 女性管理職比率 | 11.0% | 11.3% | 12.1% | 13.0% |
保土谷化学グループは、地球環境、株主・投資家の皆さま、お客様、お取引先様、地域・社会、役職員といった従来のステークホルダーの皆様に加え、地球環境もステークホルダーの一員と考えております。全ての皆様との価値協創が、経営理念に基づく企業活動や社会課題の解決に必要不可欠と考え、様々な取り組みを推進しております。
| ステークホルダー | 基本的な考え方 |
|---|---|
| 地球環境 | 事業活動に伴い、私たちの地球に排出される全ての化学物質の排出量ならびに廃棄物の発生量を継続的に低減させることは、化学メーカーの重要な責務と捉え、継続的な改善に取り組んでおります。 |
| 株主・投資家 | 皆様からの信頼を将来にわたって維持・向上させるため、経営の健全性・適法性の確保、効率性の向上を経営の最重要課題の一つと位置づけ、コーポレート・ガバナンスの充実、強化に取り組んでおります。 |
| お客様 | 安全で信頼できる製品を安定供給するのはもちろんのこと、安心・安全・快適で豊かな暮らしを目指し、お客様の期待にお応えできる新しい製品・サービスの提供に取り組んでおります。 |
| お取引様 | 原材料および商品・委託製品のみならず、設備機器の購入にあたっても、保土谷化学グループの良きパートナーとして、社会課題への対応をともに進めております。 |
| 地域・社会 | 事業活動を営んでいく上で、コミュニティの持続的発展への貢献を企業市民として重要な活動と考え、さまざまな地域貢献活動に取り組んでおります。 |
| 役職員 | 保土谷化学グループの「PURPOSE(経営理念)」「VISION(目指す企業像)」を実現し、企業価値を高めるため、「役職員全員が働きがい(仕事のやりがい+働きやすさ)を実感できる」ことを目指しております。 |
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